2017年11月19日日曜日

不妊去勢は必要か?⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


【不妊去勢手術のメリット(つづき)】


不妊去勢手術のデメリットや、その他のメリットについては前回までのブログをお読みください。

不妊去勢は必要か?①
不妊去勢は必要か?②
不妊去勢は必要か?③
不妊去勢は必要か?④

前回までをお読みいただいている前提で、メリットの続きです。


●QOLが上がる


QOL=クオリティーオブライフ つまり、生活の質ですね。

飼い主さん、ワンちゃんのそれぞれ、または両方にとって、普段の生活の質が向上することはメリットといえます。

不妊去勢手術をすることによって、具体的にどんなQOLの向上があるかというと・・・


◆女の子の場合


・ヒートの煩わしさからの解放


単純にヒート(生理)がなくなることで、年に2回の出血という煩わしさから解放されますね。

これは主に飼い主さん側が助かることかもしれません。

未避妊の女の子ワンちゃんがいるご家庭では、お布団やソファ、クッションやカーペット、車のシートを汚されてしまった経験がおありなのでは・・・?


・予定がヒートに縛られない

『ヒート中のワンちゃんはお断り』というドッグランやペットホテル、その他施設はたくさんあります。

(ヒート中でなくても、未避妊の子は受け入れ不可としている施設もありますが・・・)

家族全員の休日がやっと調整できそうな日に、ワンちゃんのヒートがかぶってしまいそうだからと旅行を諦めたお話もよく聞きます。

ヒートがなければ、旅行計画も立てやすくなりますし、いつでもドッグランなどに連れて行ってあげることができますね。


・お散歩やお庭遊びに神経質にならずに済む

近所の未去勢ワンちゃんを刺激して、万一のことが起きたら大変です。

そのため、ヒート中の女の子の飼い主さんは、お散歩時になるべく他のワンちゃんとの接触がないように大変気を使いますね。

お散歩の時間を他の子がいないような時間にしたり、中にはヒート中はお散歩させないという飼い主さんもいらっしゃいます。

そうなるとお散歩好きなワンちゃんは可哀相ですね。

ときどき、そんなこと全然気にしないでいつも通りお散歩させるという飼い主さんもいますが、ぜひとも気を使ってくださーーーい!

未去勢のワンちゃんを連れた飼い主さんにしてみれば、ヒート中の子が近くを通ることによって、突然自分の愛犬が暴れ出したり、飼い主さんを振り切って走り去ってしまうこともあって、とっても迷惑だからです。

中には、ヒート中の女の子をお散歩中に、他のワンちゃんに乗っかられたと激怒する飼い主さんもいるようですが、そんな逆ギレは困っちゃいますねぇ(-_-;)


ヒート中のワンちゃんは、お庭遊びもキケンです。

以前も実家のお庭に侵入してきたシェパードくんのお話をしましたが、発情した未去勢ワンちゃんは、鎖を引きちぎり、何Kmも離れた女の子のところへ行き、そして難なく柵を乗り越えたり破壊したりして侵入してくるほどのエネルギーを持っています

いつの間にか、愛犬のお腹が大きくなっていた・・・という事例はアルアルなんです。

ですから、ヒート中には絶対に飼い主さんの目の届かない状態でお庭遊びをさせるのはやめてくださいね~!


避妊手術をしておくことで、こういった、ヒートにまつわる煩わしさや不便さ、リスクはなくなりますね。


◆男の子の場合


これはもう、前にお話ししたことと重なりますので簡単に・・・

・ワンちゃん自身のQOLの向上

ワンちゃんが、達成が許されぬ本能的な性衝動に振り回され、それを抑圧するストレスを感じる・・・ということは去勢手術によってなくなります。


・飼い主さんのQOLの向上

去勢手術を受けさせることで、性ホルモンが原因で起きる問題行動(攻撃性や興奮しやすさ、衝動的な行動、過度のマーキングなど)が軽減し、愛犬をコントロール(制御)しやすくなります。

日々のお散歩やドッグランで、他のワンちゃんにケンカをしかけてしまうから肩身が狭いという飼い主さんは、去勢することによってその悩みから解放されるかもしれません。

トリミングサロンやペットホテルに断られたり、連れて行きにくかったりということもなくなるかもしれません。

QOLといのは、ひとつひとつは取るに足りないことかもしれませんが、何年も続く生活を考えた時に、不便さや煩わしさがジャブのように効いてきて、

「あ~あ、このワンコさえいなければなぁ・・・」

なんて飼い主さんから思われてしまうワンちゃんが減ることになるのではないかと思います。



●犬の殺処分頭数を減らせる


このお話は”風が吹けば桶屋が儲かる”みたいなお話かもしれません。

スンナリと納得できる方と、

「え?なんで?どんな因果関係?」

と思う方がいらっしゃるでしょう。

まず単純に・・・

平成28年度に国内で殺処分になったワンちゃんの数は10424頭(猫ちゃんはその4倍以上!)

エイヤーッ!と日割りにしちゃうと、1日におよそ30頭弱のワンちゃんが、わたしたちの税金で殺されていることになります。

なんで殺処分になっちゃうかっていうと、簡単に言うと引き取り手がいないからです。

要するに犬は余っています

余っているのにどんどん人間が繁殖させて増やしているから、いつまでたっても殺処分されるワンちゃんはいなくならないんですね。

食料が余って大量に廃棄されていることが問題になっていますが、今のわたしたち日本人は、命を余らせて大量に廃棄している状態です・・・。



例えば、予想外に愛犬が妊娠してしまって子犬を5匹生んだとします。

まあなんとか飼えるから頑張ろうと6匹のワンちゃんの面倒をみていたところ、子犬たちが成長してまた次々に繁殖し、16匹になっていて・・・

アっという間に多頭崩壊に陥って保健所に泣きつくことになり・・・最終的には殺処分されてしまうかもしれません。

それに・・・生まれた子犬が運悪く奇形だったり、先天的に重大な疾患を持っていたとしたらどうしましょうか?

最期まで責任を持って面倒をみれる飼い主さんが大多数だと思いますか?


例えば、あるご家庭のワンちゃんが妊娠・出産して、産まれた子犬を他の人にあげたとします。

犬をもらったご家庭は保護犬を引き取ろうと思っていたとしたら・・・

どこかで殺処分されるワンちゃんが1頭増えたのかもしれません。


例えば、震災や土砂災害、大規模火災などである地域が壊滅的な被害を被って、たくさんのワンちゃんたちが野犬化したとします。

そのワンちゃんたちが未去勢・未避妊で、勝手にどんどん繁殖を繰り返したら・・・

生まれた子犬たちは飼い主不明で殺処分されてしまうかもしれません。

※福島では実際にそのような状況がありました。


「ハハハ、まさかぁ~!そんなことまで考えてられないよ!」

と言われるかもしれません。

でも、わたしは少なくとも、どこかで殺処分されているワンちゃんがいて、それを食い止めるには蛇口を締める・・・つまり産まれてくる頭数を減らすしかないことが判っている以上、万が一にも自分の飼い犬が蛇口を緩めるような存在になってはならないと、そう考えてしまうのです。

そのために、たくさんの『例えば…』や『もしかして…』を考えておくのも、飼い主としての責任ではないかと思っています。


いつの日か、犬を飼いたい人の方が犬の流通量よりも少ないくらいになって、保護犬を引き取りたいという人が順番待ちをしているような状況になればいいなと思います。

増やしすぎて殺すというのは、やっぱりどう考えてもおかしなことです。


不妊去勢手術について色々とお話してきましたが、メリットもデメリットもあることなので、するかしないかは飼い主さんの判断です。

行政では、将来的に手術を義務化するという案も出ていますが、実現する見通しは立っていないようです。

もしかすると、義務化されてしまえば、手術を受けさせたくない人ははじめから犬を飼わなくなるのかもしれませんし、手術を受けさせるかどうかという飼い主さんの悩みもなくなるのかもしれません。


命や生命の誕生について考えることは、神の領域とも呼ばれていて、本当に難しいですね・・・正解はだれにもわからないんですから・・・




<今日のPet Hotel 11!>


森の子熊ではありません。
犬の”くまくん”で~す♪

今日はとっても風が冷たいから
チャコはダウンを来てお庭遊び

他の子よりも早く暖かいお部屋に戻ってきました~
「ああ~寒かった!」

「嗚呼・・・ボクのボール・・・」(ウットリ)

ボスのボール、
数秒後にはくまくんにアッサリ取られました(笑)

どうした”なつ”?
味見した虫さんが苦かったかな~?

いっぱい歩けば寒くなんかないもんね~!



2017年11月18日土曜日

不妊去勢は必要か?④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



【不妊去勢手術のメリット(つづき)】


前回のブログでは、

不妊去勢手術をすることによって、性ホルモン作用による問題行動が軽減されるというメリットについて書きました。

今回は、ストレスという観点から、性ホルモン作用による衝動的な欲求について詳しくお話していきたいと思います。


●動物たちの本能


食欲・睡眠欲・性欲 これらは三大欲求といって、すべての動物の本能的な欲求です。

これらの欲求は何のための欲求かというと

『生き延びるための欲求』『種の子孫を残すための欲求』

なんですね。

わたしたち人間は、動物界の超変わり者ですから、欲求の質が動物とは少し違っていて、特に性欲に関しては特異なのですが、そこを掘り下げることは、今日はいたしません(大門未知子風に)


自分自身が生き延びるためには、栄養と睡眠をとらなくてはならない。

自分たちの種を保存していくためには繁殖しなくてはならない。


あったりまえのことですね。

ですから、これらの欲求に抗うことは、当人にとっては死や滅亡を意味することになるんです。


●抗しがたい欲求


前回のブログで、激しい睡魔と闘う時の苦痛を例に出しました。

その辛さは誰しも経験したことがありますよね?

本能的な欲求を抑制されているのは、動物として極めて不自然な状態に陥っている状態です。

それが耐えがたいほどのストレスになるわけです。

無理に抑え込まれた欲求は、満たされないままどこへいってしまうのでしょう?

攻撃的になったり、走り回ったり遠吠えを繰り返したりして必死でそのはけ口を探すワンちゃんもいるでしょう。

でも、飼い主さんにしてみたらそれらは愛犬の困った行動にしか見えませんから、

「コラッ!ポチ、静かにしなさい!オスワリ!」

な~んて叱られちゃうんですね。

ウ~~~・・・ジリジリジリジリ・・・・・(ストレスマグマが溜まる音)

はけ口すらも塞がれてしまったワンちゃんは、ストレスを体に溜め込んでしまいます。

わたしは、この状態がワンちゃんの心身の健康に良いとはとても思えないのです。


●Pet Hotel 11!での事例


わたしたちのホテルにも、未去勢の男の子はやってきます。

ペットホテルによっては、不妊去勢をしていない子はお断りというところもありますが、ウチは追加料金をいただいた上でお引き受けしています。

何故 追加料金をいただくかというと、そうでない子に比べて未去勢・未避妊のワンちゃんは手もかかるし神経も使うからです。

特に、ウチのようにケージに入れっぱなしにしないペットホテルの場合、未去勢の男の子と未避妊の女の子は接触させないように気を付けなくてはなりません。

女の子がヒート(発情期)になってしまった時などは、お部屋を仕切っていても、すぐ近くにいるわけですから、男の子も女の子も興奮状態になってしまいます。

中には柵を飛び越えてしまう子もいるんですヨ~!(情熱的ぃ~~!)

ですから片時も目が離せません!!

また、興奮のあまり無関係な子にケンカをしかける子もいます(トバッリチね)

止めに入っても 我を失っているのでなかなか大変・・・(-_-;)

そして一番困るのは、その興奮が他のワンちゃんにも伝播して、みーんな大興奮状態になってしまう場合です。

面白いことに、ワンちゃんって誰かが要求吠えでうるさく吠え続けていても、それで他の子が興奮しちゃうってことはないんです。

でも、誰かが興奮して吠えだした時は、たちまちその興奮が群全体に広がります。

言い換えると、性ホルモンによる興奮状態というのは、群全体に大変な緊張状態をもたらすほどの、危機的状態だってことです。

こうなっちゃうともう鎮めるのは至難の業~(;''∀'')

ご近所の方たちは理解して下さっているとはいえ、深夜にその状態になると、いくらなんでもうるさすぎだろーと、慌てて男の子を深夜の長距離散歩に連れ出して、ヘトヘトになるまで歩かせたりしなくてはならないハメに・・・。

また、明らかにお泊り時にヒートになる女の子の予約が入っている場合、やむなく未去勢の大型犬などはお断りしなくてはならないことだってあります。



でも、ケンカの仲裁よりも深夜のお散歩よりも辛いのは、自分を制御できなくなってイライラと苦しそうにしている未去勢の男の子の様子を見ていることなんです。

自分ではどうにもできない衝動とずっと闘い続けている様子は、もらい泣きしてしまうくらいに辛そうなんですね・・・( ノД`)

三浦海岸の海辺で、深夜、男の子のワンちゃんと並んで座って

「オマエも大変だねぇ~」

って話しかけている人がいたら、それはわたしかお料理番かもしれません(笑)


●不自然ですか?


よく、不妊去勢手術をしない理由に

「人間の都合で病気でもない犬に手術をするのは身勝手だし不自然だ。ウチの子には自然な、あるがままの姿でいさせてやりたい」

ということを挙げる方がいらっしゃいます。

それは、ワンちゃんの幸せのためでしょうか?それとも飼い主さんご自身の・・・?


・・・これからお話することは、あくまでわたし個人の考え方としてお読みください。

まず、今の日本では、犬という動物はすべて人間の管理下にいるのが大前提になっています。

野犬や野良犬は、通報されて捕獲されてしまう対象ですからね。

人間の管理下にいる飼い犬は、すでに野生の犬に比べると不自然な状態ともいえます。

その考えを突き詰めていくと、どうなると思いますか?

「そもそも、犬に首輪やリードをつけて閉じこめておくこと自体が不自然で可哀相なことだ。

動物園の動物たちも、水族館のお魚さんも、牧場の子たちも、家庭のペットも、みんな野性にかえしてやるべきだ!」

こういう考えに行きついてしまいます。

実際、このような考え方をしている人たちも世界中に大勢いらっしゃいますね。

でも、ワンちゃんを飼っている人は、きっとそんな風には考えていないでしょう。

では、ワンちゃんの飼い主さんが、自分の愛犬の幸せのためにしてあげるべきことはなんでしょう?

より野性に近い、本能に忠実で自然な生き方をさせてあげることですか?

もしそうだとしたら、広大な敷地で犬たちの群を放し飼いにして、繁殖し放題にさせてあげるのが一番です。

そりゃーとっても楽しそうですけど・・・

そんなことは、ほとんどの日本人には不可能ですよね。

愛犬は家族の一員・・・ということは、紛れもなく人間社会の一員ということですね。

ですからわたしは、飼い主が愛犬の幸せのためにしてあげるべきことは、

『ワンちゃんたちが人間社会の一員として、よりストレスなく快適に過ごせるようにしてあげること』

だと考えているんです。

そのため、実際には繁殖のための交尾を許してもらえないにも関わらず、一生その本能的な欲求を抱え、それに抗う辛さを味わい続けるようなことは、自分の愛犬にはさせたくないという結論に至っているわけです。

要するに、人間社会で人間の家族として暮らしていく上でのQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を重視した時に、不妊去勢手術というのはメリットがあるということですね。


次回はこの、ワンちゃんのQOLについて考えてみたいと思います。



<今日のPet Hotel 11!>


くまくんで~~す♪
チワポメの男の子、1才になったばっかりだよ!

一度、トライアルで来ているからすっかり安心~

女の子たちとはすぐにじゃれ合いが始まりました♪

( ゚д゚)ハッ!
ボスの視線が痛い・・・

ボス「あの、それ、ボクの大事な・・・」
くまくん「え?じゃあ取りにくれば~?」

ムリ~~~~~~~~~!
チーン(合掌)





2017年11月17日金曜日

不妊去勢は必要か?③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


引き続き、ワンちゃんの不妊去勢手術のメリットについてです。

「不妊去勢手術をすべきだ」と申し上げる目的の記事ではありませんので念のため・・・


【不妊去勢手術のメリット(つづき)】



●問題行動の減少(特に男の子)


ここで言う”問題行動”とは、あくまで

人間社会の一員として人と暮らす上での問題行動

という意味です。

不妊去勢手術をすることで減るのは、性ホルモンが原因で起きる行動だけです。

その子の性格や、母親との早期分離によって起きる問題行動は不妊去勢手術をしても減りません。

ですから、手術をすることによって、性ホルモンが原因で起きる”人間にとって不都合な行動”を抑制できるって意味ですね。

たとえば、女の子はヒート(発情)の時期にソワソワして落ち着きがなくなり、飼い主さんの言うことを聞かなくなったりする子もいます。

男の子を求めて必死になる子もいますが、飼い主さんがどうしても制御できないほどではない場合がほとんどです。

女の子の場合は、まあその程度で済みます。

深刻な問題行動があるのは男の子です。

男の子は、近くに発情した女の子がいるという情報をキャッチすると激しく興奮して、個体差はありますが、次のような問題行動を起こすことがあります。

たとえば・・・


飼い主さんの制止も耳に入らない状態になり、脱走して女の子のところに走ったり…

延々、悩まし気な遠吠えを繰り返したり…

ライバルとなる他の男の子とケンカしたり…

やたらと攻撃的になったり…

やたらとマーキングしたり…


不妊去勢手術をすることによって、こういった性ホルモンに突き動かされた行動は低減します。

特に、最初の発情前に手術をすると、この種の問題行動はほとんど見られなくなると言われています。

この性ホルモンによる極めて本能的な行動は、ワンちゃん自身がコントロールすることができないくらい強烈な衝動です。

そりゃそーですね。

動物にとって、子孫を残すというのは、遺伝子レベルで組み込まれている本能中の本能なんですから・・・

そのため、よくしつけられているワンちゃんであっても飼い主さんが制御できない状態に陥って、酷い場合は飼い主さんにさえ牙を剥くこともあるくらいなんですね。

たとえば、普段は聞き分けがよくておとなしい男の子が、お散歩中に運悪く近くをヒート中の女の子が通っただけで、突然攻撃的に豹変して、飼い主さんを振り切って逸走してしまう・・・ということもあります。

あいにく、わたしたち人間は、近くにヒート中の女の子がいるかどうかがわかるほど嗅覚がすぐれていませんから、飼い主さんはこの現象がいつ起きるか予測できません。

そのため、

「ウチの子はどうも男の子だって自覚がないみたい。ぜんぜん興奮したことがないもの」

とか言っている飼い主さんほど油断しているのでリードをしっかり握っていなかったりして実に危ないんです。

突然暴れてアっという間に走り去っていく愛犬の後ろ姿が粒のように小さくなるのをボーゼンと見つめる・・・

みたいなことも起きるんですわよ奥様~~(ゾゾゾゾーーーー!)

今までは本当にたまたま・・・たまたまそういうシチュエーションに出会っていなかっただけかもしれないんですね。


人間社会で暮らしていく飼い犬である以上、他の人やワンちゃんに迷惑をかけないというのが鉄則であり、飼い主さんの責任です。

まして、逃がしてしまうなどということは、絶対にあってはなりません。

そういう時のワンちゃんは、極度の興奮状態のため、本能に任せて遠くまで行ってしまい、自力では帰れなくなってしまうことも多いんですからねぇ・・・


前回のブログで、実家の庭に突然現れた隣町のシェパードのお話をしましたね。

(詳しくはコチラ

この時も、シェパードの飼い主さんは

「まさかウチの子がどうして?!どうしちゃったの・・・?!」

という反応だったそうです。


男の子ワンちゃんは、望まぬ妊娠をするリスクもありませんし、手術をすることで回避が期待できる病気も女の子ほど多くはないです。

けれども、この極めて衝動的な本能からくる問題行動を抑制できるというのは、去勢手術の大きなメリットと言えるでしょう。


●ストレスの軽減


実は、わたしが愛犬に不妊去勢手術を受けさせる、一番大きな理由はコレ!

ワンちゃん自身のストレスを軽減させたいからです。

性ホルモンが引き起こす、衝動的な本能行動は、ワンちゃん自身がコントロールできないレベルだとお話しましたね。

抑制できないほどの衝動があるのに目的は果たせない・・・

これはワンちゃんにとって大変なストレスになります。


みなさんは、抗しがたいほどの睡魔に襲われて辛い思いをしたことはありませんか?

シャーペンで手の甲をブスブス刺してみたり、目の下にメンソレータムを塗りたくってみたりしても眠くて眠くて・・・

しまいには

「あ~もう、どーなったってイイや~・・・ZZZZ」

それで何度、授業中に居眠りして極寒のグラウンドを10周させられたことか・・・

それで何度、ノーベン(勉強をまったくしないこと)で迎えた定期試験当日の朝、小鳥のさえずりを聴きながら泣き濡れたことか・・・

それで何度、横須賀線の終点=久里浜駅で自分を呪ったことか・・・


あ、スミマセンつい・・・セピア色の思い出があふれ出しすぎました(;'∀')


何が言いたいかというと、コントロール不能なほどの本能に抗い続けることが、いかに辛いかっちゅーことです。


この件に関しては、言いたいことが山ほどあるので、つづきはまた次回にいたしまーす!



<今日のPet Hotel 11!>

ボスと・・・

”なつ”が・・・
何を待っているかというと・・・

チャコのシャンプー&ドライイング
「アタシのオシリ、ちゃんと毛が生えてきそうかな?」
大丈夫!きっと生えてくるからねーー!!
そのためにもシッカリ乾かそうね~

シロサギさん・・・♪

あこがれのお馬さん・・・♪

乾燥メカブさん・・・♪

海に行くと、どうしてもテンションが
あがっちゃうんだ~~~♪






2017年11月16日木曜日

不妊去勢は必要か?②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


引き続き、ワンちゃんの不妊去勢手術についてお話したいと思います。

デメリットについては前回のブログでお話しましたので、メリットについて。

くりかえしになりますが、わたしは決して「不妊去勢手術をすべきだ」と申し上げるつもりはありません。

ただ、わたしは愛犬に手術を受けさせる・・・その理由として受け止めていただければ幸いでーす!


【不妊去勢手術のメリット】


●望まぬ妊娠が100%防げる


まずはコレですね。

男の子はともかく・・・女の子とその飼い主さんは大変な負担を強いられます。

ワンちゃんの出産は安産といわれていますが、特に小型犬の場合、リスクを伴うことも少なくありません。

安易に自宅で出産させて、万一母子共にキケンな状態になったら・・・ゾっとしますね。

無事に出産できたとしても、子犬を全頭引き受けるか、飼い主さんを探すかしなくてはなりません。

生まれてくる子犬の中には奇形や重い病気を抱えて生まれてくる子だっているかもしれません。

そういう可能性がナイとは言えない以上、積極的に子犬を産ませたいという希望がない限りは、手術を受けさせるのがこれらを避けるのに最も確実な方法です。

「ウチの子は1頭のみで室内飼いだからあ~んしん♪」

そう思っていらっしゃる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

でも・・・


◆リンダのヒヤリハット案件


何度かこのブログでもお話している、実家で飼っていたビーグル犬 リンダのヒヤリハット案件についてお話します。

リンダのお母さんはなんかの大会でチャンピオン犬になったらしく、わたしの両親はリンダに子どもを産ませたいと考えていました。

そして、カッチョイイビーグル男子とお見合いをして立派に4匹の赤ちゃんを産み、みんな新しい飼い主さんに引き取られて幸せになりました。

めでたしめでたし♪

なんですがー・・・

両親はリンダにそれ以上の出産をさせるつもりはありませんでした。

だからといって、不妊手術を受けさせるつもりもなかったようです。

理由はやはり、病気でもないのにリスクのある手術を受けさせることに抵抗があったのと、不妊手術そのものに”生き物として不自然”だという気持ちがあったということのようです。

ある日のこと・・・

庭に見知らぬシェパードがいることに母が気づきました。

ビックリ仰天した母は庭に出て・・・

「あらまあ、こんにちは♪アナタどこの子?どっから来たのぉ~?」

※お気づきでしょうが、母は犬好きなだけでなく、とんでもない天然です。

お庭に侵入してきたオスのシェパードは、首輪をして鎖を引きずっていました。

そうです。シェパードくんは、繋がれていた鎖を引きちぎって我が家にやって来たんです!(猛々し~~!)

実家の庭は、リンダがオシッコをしたり遊んだりできるように柵をグルリと巡らせていましたから、母はウッカリ門を開けっぱなしにしていたかしらん?と思ったようですが、門は閉まっていました

きっと、柵を飛び越えて侵入してきたのでしょう・・・(;'∀')

その時・・・リンダはヒート(生理)だったのですね~!

幸いにもリンダはたまたまシェパードくんがやってきた時には室内にいたため、シェパードくんにとっては叶わぬ恋となりましたが・・・

シェパードくんは隣町の子だったようです。

その後、よっぽどヒヤリとしたのか、両親はリンダに不妊手術を受けさせましたとさ。



リンダのケースのように、飼い主さんが知らない間にオス犬が敷地に侵入し、いつの間にか愛犬が妊娠していた・・・というお話はけっこう多いようです。

驚くことに、マンションでの室内飼いで、お散歩以外の外出は一切しないような子が、やっぱり飼い主さんが知らないうちに・・・というお話もきいたことがあります。

この場合はもうミステリーとしか言いようがありませんが、ヒート中の女の子と発情した男の子は、行ってみればもう必死!なわけです。

(この点については、後で詳しくお話しますね)


まあ、飼い主さんの管理不行き届きと言ってしまえばそれまでですが、「まさか」と思う飼い主さんの気持ちも解ってあげてくださいね。


・・・とまあ、そういうわけで、不妊手術のひとつめのメリットは、望まぬ、そして予期せぬ妊娠を防げるってことでーす。



●特定の病気について罹患確立を下げることができる


おそらく・・・愛犬に不妊去勢手術を受けさせる飼い主さんの多くが、この点を大きなメリットと感じておられるのではないでしょーか。

◆女の子の場合


不妊手術をすれば、子宮疾患(蓄膿症・内膜炎・ガンなど)や卵巣疾患(卵巣嚢腫・黄体嚢腫・ガンなど)、膣疾患(膣炎・膣脱・ガンなど)にかかることはなくなります。

※女の子の不妊手術は、多くの場合卵巣と子宮を両方摘出しますが、獣医さんによっては卵巣だけを摘出する術式を採用していることもあります。
その場合は、子宮疾患の予防は期待できませんので、よーく確認してくださいね~!

生殖器系の病気以外でも、乳腺腫瘍と糖尿病については、不妊手術によって減らせることが判っています。

乳腺腫瘍は、女の子500頭に1頭の割合でかかると言われていますが、不妊手術を最初の発情前にすると更にその確率が200分の1に、それ以降の手術だと4分の1に減らせると言われています。

糖尿病は、もともと男の子より女の子の方が2~3倍なりやすいそうです。

何故なら、糖尿病にはプロジェストロンというホルモンが関与していると言われていて、犬は発情後に高プロジェストロン状態になるため、糖尿病を発症しやすくなるというんですね。

そのため、最近では糖尿病という診断がついた女の子に不妊手術を受けさせるようになっているようです。


◆男の子の場合


去勢手術をすることで避けられる疾患は、女の子に比べてあまり多くはありません。

具体的には

会陰ヘルニア・前立腺肥大・肛門周囲腺腫 といった男性ホルモンが因子となる病気を避けることができます。

主に、未去勢の老犬に多くみられる疾患なのですが、便秘や排尿困難を引き起こしたり、シッポの付け根に穴が空いてしまうようなものもあるので、介護がとっても大変になります。


女の子も男の子も、不妊去勢手術を受けさせなければ必ずこういった病気になるってワケではありません。

手術した子よりも確率が高くなるというだけのことです。

ですから、なるかどうかも分からない病気を恐れて今現在健康な体に麻酔をかけてメスを入れるのには抵抗があるという飼い主さんが多いのはもっともなことでしょう。

ただ、こういった情報を知った上で手術を受けさせないことを決断した場合は、老犬になってから、上記のような病気になってしまう可能性があることをきちんと認識しておいてください。

その際、既に体力のない老犬に麻酔をかけて手術をするかどうかに悩むことになるでしょう。

けれども、正しい情報を知った上で決断されたことならば、何も知らずになんとなくそうしていた人に比べて、後悔は少ないように思っています。



不妊去勢手術のメリットは次回のブログにまだ続きま~す!



<今日のPet Hotel 11!>


ウリだよ~~~~ん♪

ボス「このオモチャはぜったい誰にも渡さないんだっ!」
来てるよ~・・・後ろからウリくんがー・・・

ウリくん「ねえ!」
ボス「ハッ!!」

ウリくん「ねえねえ、貸してよぅ~!」
ボス「だーめ!」

ウリくん「ゲーーーット♪」

ヘヘーーンッ!!

ボス~~~ 頑張れよーーー(笑)

なつ「ハミガキだーい好き♪」

チャコ「ハミガキきらーい!抱っこ~~」







2017年11月15日水曜日

不妊去勢は必要か?①

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


お客様から時々、

「不妊去勢手術って・・・やっぱり受けさせた方がいいんでしょうか?」

というご質問をいただきます。

この質問をされる飼い主さんは

「ホントはさせたくない」

と思っていらっしゃるんですね。

実に悩ましい問題ですが・・・

わたしはいつも、このご質問に対しては

「低い確率とはいえ、リスクが伴う手術である以上、わたしの口から『した方がいい』と言うことはできません。

でも参考までに、わたしは自分の愛犬に不妊去勢手術をします」

と答えることにしています。


【みんなはどうしているの?】


日本人はこの情報、とっても気になりますでしょ~?

環境省のデータによると、ワンちゃんの不妊去勢をしている飼い主さんは昔に比べて年々増加傾向にあって、1979年には7.7%ほどだったのが、現在ではおよそ40%の飼い主さんが不妊去勢手術を愛犬に受けさせています。

「あ、でも半分以上の飼い主さんはしてないんだぁ・・・んじゃあウチの子もしなくてイイや!」

って思われる飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。


【不妊去勢をしない理由は?】


同じく環境省が不妊去勢をしないと答えた飼い主さんに対して行ったアンケートによると、その理由は

1位)手術をする必要がないと考えるから 58.1%
2位)かわいそうだから         19.9%
3位)手術費用が高いから        14.3%
4位)子犬を産ませたいから       11.8%
5位)まだ子犬だから            7.1%
6位)めんどうだから            4.0%

1位の『手術をする必要がないと考えるから』が圧倒的なんですね。

このアンケート結果を見て、みなさんはどう思われましたか?

わたしは

「設問の選択肢、センスなさすぎ~~!」

と思っちゃいました。

だって・・・

「どうして不妊去勢手術しないんですか?」

「手術する必要がないと考えているからでーす」

「OH!なるほど~~!」

って・・・なるかーーい!!(ハリセン)

『どうして必要がないと思うのか?』ちゅー、そこの理由を問わんかい!

そうは思いませんか?

どうして、そこんとこの理由をちゃんと分析した方がいいかっていうと・・・

国や行政は、不妊去勢手術の実施率をもっと上げるべきだと考えていて、それを推奨しているからなんです。         


【飼い主の義務】


動物の愛護及び管理に関する法律では、動物の所有者又は占有者の責務等として、次のように定めています。

<犬及びねこの繁殖制限>第三十七条
 犬又はねこの所有者は、これらの動物がみだりに繁殖してこれに適正な飼養を受ける機会を与えることが困難となるようなおそれがあると認める場合には、その繁殖を防止するため、生殖を不能にする手術その他の措置をするように努めなければならない。

どうしてこんな法律があるんでしょう?


●放っておくと増えますから・・・


簡単に言うと、無責任に飼い主さんが望まぬ繁殖を許してしまったがために、飼いきれなくなるほど犬が増えてしまって、

どーしましょ~~~!!

てなるケースがいっぱいあるからです。

「最初はよかったんです。子犬が5匹生まれて、スッゴク可愛くて~♪

ちょっと大変だったけど、みんなカワイイから手放せなくて飼っていたら、その子たちがまた妊娠しちゃってぇ~・・・」

しちゃってぇ~じゃないよしちゃってぇ~じゃ・・・

結局、エサ代も医療費もオシッコシート代も支払えなくなり、部屋は糞尿で荒れ放題という多頭崩壊に陥って、

「カワイイ~~♪」

と言っていた子犬たちを裏山に捨ててしまったり、保健所に泣きついたりするパターンですね。

こうなってしまうともう動物愛護の観点から、本末転倒としか言いようがない事態です。

だから、国や行政は、飼い主さんに配布するパンフレットなどに必ず、

『去勢避妊手術を受けさせましょう』

ということを書いているわけです。

にも拘らず、飼い主さんへのアンケートで、↑↑↑こんな漠然とした設問ってどうなのさ・・・って思ってしまったんですね。

これだけ推奨しているにも関わらず、半数以上の飼い主さんが手術を受けさせていない実態をホンキでどうにかしたいのなら、もうちょっと具体的な理由を探って対策を取らないとダメなんじゃあ・・・


あっと・・・またお話が横道に逸れていますね。

すみませんすみません(;''∀'')


【不妊去勢手術のデメリット】


何かをするかしないか?の二択で、まっさきに考えるのは”どっちが得か”ってことですね。

メリット > デメリット → する!
メリット < デメリット → しない!

というわけです。

わたしが、自分の愛犬には不妊去勢手術をするのは、メリットの方がデメリットよりも大きいと考えているからです。


まずはデメリットについてお話しますね。


●手術そのものがリスクを伴う


不妊去勢手術は大変ポピュラーな手術です。

獣医さんによると手術そのものも簡単なので、手術の中ではリスクは小さいとのことです。

とはいえ、麻酔で亡くなってしまう事例もありますし、術後のケアが不十分だったことが原因で、傷口から感染症になってしまうというリスクもあります。

前回のブログでも、避妊手術で命を落としてしまったワンちゃんのお話をしました。

飼い主さんとしては、自分が受けさせると決めた手術で愛犬が命を落としてしまうのは耐えがたい苦痛でしょう。

個人的には、↑↑↑のアンケートで去勢避妊をしない理由を『手術をする必要がないと考えるから』と答えた飼い主さんの多くは、この手術によるリスクが念頭にあるのではないかと思っているのですが、どうなんでしょうねぇ・・・


当たり前のことですが、一般的に、高齢だったり病気を持っていたりする子ほどリスクは高まります。

手術に耐える体力が必要ですからね。


●手術費用がかかる


一般的に3万円前後でしょうか。

決して安い金額ではないですね。


●太りやすくなる


これはもう、飼い主さんの栄養管理次第ですね。

逆に、愛犬を太らせてしまう飼い主さんは、不妊去勢手術をしてもしなくても結局は太らせてしまうんですから~ (;'∀')


●ホルモン欠乏症による皮膚病を発症する恐れ


発症率は大変低く、有効な治療法もあるので、あまり心配する必要はありませんが、こういうリスクもあるということは知っておきましょう。


●やっぱり子犬を産ませたいと思ってもムリ


当たり前ですね・・・コメントの必要なーし!(笑)





以上が、不妊去勢手術のデメリットとして考えられることです。



メリットについては長くなるので次回にお話しします。
(水色のシャンプーについてのお話ではありません)



<今日のPet Hotel 11!>


フクくん、とってもおりこうにお留守番できたね!
また遊びにおいでね~!

大根畑に捨ててあった大根さんに、ボスがやけに
なついている?!
ボス「なつ~~~~♪」

なつ「アタシはココにいるわよっ!
ほんとにボスってバッカじゃないの~?」

なつ「なんでアタシと大根を間違えるのよっ!」
(プンスカプンッ)

似ても似つかないのに・・・

( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

チャコ「ソックリだよ!!」
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \




2017年11月14日火曜日

保護犬が繋ぐ縁

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


2週間前の茅ヶ崎での譲渡会から、我家の新しい家族になったチャコは、今月(2017年11月)の29日に避妊手術をすることに決まりました。

詳細はコチラをお読みください。


【祈りに似たお気持ち】


●三浦に天使が・・・!


本日、お預かりしていたパールくんをご自宅に送り届けた時のことです。

このブログを読んで下さっているパールくんの飼い主さんから、思いがけないご寄付をいただきました。

『おつりは要りませんので、チャコちゃんの医療費の足しと、KDPさん(保護団体)への寄付に使って下さい』

と・・・

て・・・天使や~!三浦に天使がいた~~~!

驚きと喜びと感謝の気持ちが、

『わたしはゴジラか?マーライオンか?』

ってくらい一気に溢れてしまい、自分がちゃんとお礼を申し上げられたか、記憶が曖昧でございます。

改めまして、パールくんの飼い主さんには、心からのお礼を申し上げたいと思います。

帰宅後、KDPさんには早速、飼い主さまのご意向をお伝えし、KDPさんが指定された方法でお届けする予定にしています。

本当にありがとうございました!

お気持ちはたいせつに遣わせていただきます。


●哀しい思い出


ご寄付を下さるにあたり、パールくんの飼い主さんは、亡くなった先代犬のお写真をわたしに見せて下さりながら、次のようなお話をしてくださいました。


「わたし、パールの前に2匹、保護犬を引き取って飼っていたんです。

そのうち1匹は、引き取ってすぐに避妊手術をしたんです。

手術はうまくいって、包帯グルグル巻き状態の時に面会に行った時にはなんでもなかったんです。

でも・・・その夜 電話が鳴って、容態が悪くなったって・・・それから2時間ほどで

『亡くなりました』

って言われたの。

原因はわからないって・・・納得できなかった・・・」


見せてくださったお写真は、避妊手術で亡くなったワンちゃんではない方の子のお写真でした。

そこには、前脚が1本ない、3本脚のとっても優しいお顔をした可愛いワンちゃんが写っていました。

「避妊手術で亡くなった子の写真がちょっと今出てこなくて・・・」

・・・と飼い主さん。

わたしは、飼い主さんにとってその思い出があまりに辛かったので、写真を奥の方にしまい込んでいらっしゃるのかもしれないと感じました。

と同時に、今月避妊手術を控えたチャコのことが、どうしても頭に浮かんでしまって、胸が締め付けられる思いでした。


●繋がった命が繋ぐもの


チャコを引き取ってからまだたった2週間ですが、チャコのお陰でたくさんの温かいご縁が繋がったり深まったりしているのを実感しています。

譲渡会で出会った方とのご縁はもちろん、今回のこと以外にも、チャコを心配して温かいお言葉をかけて下さる方も何人もいらっしゃいました。

犬好きな人や犬を飼っている人というのは、それだけで一気に距離が縮まり、仲良くなれてしまうようなところがありますよね?

それが、保護犬に関わっている人や保護犬を飼っている人になると、その親近感や同志のような気持ちが更に強くなるように思います。

そういう方たちがチャコにかけてくださるお言葉は、どれもチャコのことを我が子のように思って下さっていると思えるものばかりなのです。

今回、パールくんの飼い主さんがブログをお読みくださり、ご自身が亡くされた愛犬とチャコを重ねて、何かしてあげたいというお気持ちになられたのも、きっとそういうことなのだろうと思いました。


人間によって捨てられた保護犬が、

人間によって命を繋ぎ・・・

わたしたち人間の縁を繋げてくれている・・・


そう考えると、とっても不思議な気持ちになりますね。

でも、ひとつだけ確かなのは、チャコを家族の一員にすることができて、本当にしあわせだってことです♪


【避妊手術は必要?】


さて、パールくんの飼い主さんから伺ったお話のように、手術で不幸にも命を落としてしまうワンちゃんは、そう多くないものの・・・残念ながらゼロではありません。

これは人間でも同じことがいえますね。

病気を治療するための手術ではないワンちゃんの去勢や避妊手術については、賛否両論です。

ひと昔前、ほとんどの飼い犬は去勢や避妊手術をしていませんでしたしね。


反対される飼い主さんの意見は、おおむね次のような感じです。

・人間の都合で、病気でもない子にメスを入れるなんて可哀相

・簡単な手術とはいえ、死亡リスクがゼロとはいえない手術をあえてする気にならない

・動物として不自然。自然な姿でいさせてあげたい


また、去勢に関しては

・自分がされたら…と想像すると気絶しそうになる(男性のご意見)

避妊に関しては

・メスとして生まれたからには赤ちゃんを産ませてあげたい(女性の意見)


お客様からも、何度か

「去勢(避妊)した方がいいでしょうか?」

というご質問をいただくことがあります。

この件については、リスクもあることですし、基本的には飼い主さんのご判断というお答えにならざるを得ません。

「Pet Hotel 11!に言われて手術したら死んじゃったじゃないのー!」

ということも考えられるからですね(・_・;)

ただ、そういうリスクを解った上で、わたしならどうするか?ということならお話できます。


そこで、次回からは、ワンちゃんの去勢・避妊について、お庭番の考えをお話したいと思います。



<今日のPet Hotel 11!>


チャコ「ボスがぜんぜん遊んでくれないの!」

ああ・・・今ムリだねぇ(-_-;)
ボールにウットリ中だから~・・・

フクくん「なーんか面白いモンないかなぁ~…」

おっ♪

あったあった、オチリ~~~♪

おーい、パールく~ん!おうちに帰るよ~~!
「はぁ~~~~い!」


チャコのことを「チューバッカにも似てるけど
オスカーにも似てるよね!」という人がいますが・・・

ぜんっぜん似てませんから!!
ボスなんか、完全にとばっちり(笑)





2017年11月13日月曜日

チャコの三浦海岸物語(その2)

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


10月29日に茅ヶ崎で開催された緊急譲渡会で、我家の新しい家族になったシーズー×ヨーキーMIXのチャコ。

我家に来てから丸二週間 経ちました。

チャコはとっても元気にしています!

前回までのあらすじはコチラ→『チャコの三浦海岸物語1』


【チャコの三浦海岸物語2】


●2週間の投薬の結果


ワンちゃんを新しく飼うことになったら、取得日から30日以内に住所地の市区町村か保健所、または、市区町村からの委託施設で犬を登録して、鑑札を交付してもらはなくてはなりません。

この登録には狂犬病の予防接種を済ませているという証明書が必要になります。

チャコの場合、譲渡前の10月13日に6種の感染症ワクチンを接種していただいていましたので、なんなら引き取り後すぐに狂犬病の予防接種をすることができたのですが、皮膚の炎症状態があまりに酷かったため、獣医さんの判断で炎症が落ち着いてからということになっていました。

さて、痒み止め・抗生物質・カビをやっつけるお薬の3種類を2週間飲んで、カビをやっつけるシャンプーを頑張った結果、チャコの皮膚炎症は素人(しろうと)目にもだいぶおさまってきたので、得意顔で昨日、獣医さんに行ってきました。

結果・・・


『炎症もおさまって、状態もとても良くなってる。体もだいぶ絞まってきたね!薬を1種類に減らしても大丈夫。

その代りシャンプーは引き続き頑張ってあげて。

マラセチア菌(カビちゃん菌)をやっつけるシャンプーを出しておくから週2回洗ってあげてね。

・・・というわけで、狂犬病予防接種しておこうね』

と獣医さん。(ヤッタァ~~♪)


●病院嫌いじゃありません


さて、譲渡会当日にこの獣医さんで血液検査のためにブスリとお注射されているチャコ・・・(けっこう暴れました~)

今回は、そんな痛い思い出のある病院に行くのをイヤがるかと心配していましたが、ありがたいことにまったくイヤがるそぶりを見せずに病院に行ってくれました(エラ~~イ!)

診察台にあがると、わずかに落ち着きをなくして降りようとしましたが、獣医さんが慣れた手つきでお喋りしながらアッという間に注射して下さいました。

たぶんチャコは気づいていなかったかも・・・(神業~)

これでやっと晴れて本日、市役所への届け出を済ませることで、正式に我家のワンコとして登録されました~♪


●いよいよ次は避妊手術


さて、今回の譲渡会では、引き取った飼い主が必ず去勢・避妊手術をさせるという約束を茅ヶ崎市保健所と取り交わし、約束金として新しい飼い主が3万円を支払うというシステムでした。

チャコの避妊手術が終わったら、獣医さんによる証明書を茅ヶ崎市保健所に送付します。

するとその3万円が戻ってくるってワケですね(カンバック サーンマン♪←古!)

獣医さんと相談し、あと2週間投薬治療とシャンプーをして、その経過がOKだったら手術しましょうということになりました。

大丈夫な前提で手術日の予約もしてきましたヨ!

11月29日(水)です。

どんな子でも、どんな手術でも緊張するものですが、チャコの場合は元繁殖犬ということで、子宮の状態が酷いことになっていないか・・・ドキドキもひとしおです。

せっかく全身麻酔をするのですから、そういった不具合がないかもシッカリと診ていただき、ついでに歯石のスケーリングやお耳掃除などもしていただこうと思っています。


●皮膚疾患とは気長に・・・


チャコは、幸いにも今のところ大きな病は見つかっていませんが、皮膚の状態はかなり長期にわたる治療が必要になりそうです。

今後2週間は週に2回の薬湯(薬用シャンプーをつけた状態で10分放置する)をし、その後経過がよければ週1に減らしていきますが、アトピーのお薬は気長に続ける必要がありそうです。

早くチャコの皮膚の状態が健康になって、オシリやシッポにもフサフサの毛が生えてくるようにしてあげたいものです。


●日に日に逞しく!


チャコの成長は目覚ましく、まるでスポンジが水を吸い取うごとく、どんどん色んなことを覚えていっています。

繁殖屋の元では、1度もお外に出たことがなかったらしく、筋肉というものがほとんどない軟体生物のようなフニフニボデーでしたが、毎日朝夕たっぷりお散歩させているので徐々に筋肉がついてきました!

筋肉がついてくると共に、寒がる様子もなくなってきています。

相変わらず、全身が温水洋一さんの頭みたいな毛量ながら、以前はお庭遊びをさせてもすぐにプルプル震えてお部屋に入りたがったのに、今ではプルプルすることなく、元気に遊んでいるんです。

脂肪に比べて、筋肉は熱量が多いので、きっとそのせいかもしれないねぇ・・・と、お料理番と目を細めています。


●何も教えなくても・・・


親バカ話がさく裂しますが・・・(予告すりゃ―許されると思っている)

チャコって・・・天才なんですう~(←ボカスカ)

一番感心したのは、超長期お預かり犬”ボス”&”なつ”のお陰で、わたしたちが何も教えていないのに、チャコが多くのことを勝手にできるようになってくれていることです。

ごはんの前の”オスワリ””マテ”も、そしてシートへの上手な排泄も、わたしたちはなーんにも教えていません。

(保護犬のため、しつけは二の次、まずは幸せ満喫が優先と考えていました)

それなのに、チャコがオシッコを失敗したのは我家にやってきてたったの1度だけ!

そして、ごはんの前にフライングして「コラッ!」ってされたのは3回くらい。

今ではもうすっかり覚えてしまいました。

ね?天才やろ~~~~!!(←殴る蹴る)

お散歩の時のオシッコも、以前は”なつ”がオシッコすると、クンクンしてその上にマネしてするだけでしたが、最近では自分で好きなところをクンクンしてオリジナルスペースにオシッコできるようになりました。

”ボス”や”なつ”を模倣することから始めて、既に独り立ちしようとしているんですねぇ~!

餅は餅屋、犬のしつけは犬や~~~!!


●現在までにかかったお金


お金の話なんか・・・とお思いかもしれませんが、今後、保護犬ならずとも、初めてワンちゃんを飼おうと思っていらっしゃる方の参考になるかもしれませんので、お話しておきます。

チャコに現在までにかかった費用は以下の通りです。

<引取り時>

・マイクロチップ挿入費  ¥  5000
・不妊手術約束金     ¥30000
(後日返金される予定)
・不妊手術報告ハガキなど ¥    635

<引取り後>

・健診代         ¥22050
(初診料、血液検査、フィラリア抗原検査、エコー検査、お薬代など)
・狂犬病予防接種     ¥ 3168
・ノミダニ予防薬(1回分) ¥ 1908
・アトピーのお薬代    ¥ 5740
(再診料含む)
・薬用シャンプー     ¥ 3020

<現時点の合計額>

¥41521
(不妊手術約束金は、後日返金していただくので加算していません)

今後、アトピー治療は継続していきますし、今月末には不妊手術費がまたかかります。

もちろん、フード代や防寒着、トイレットシートなどの費用がこの他にかかっています。

ワンちゃんを飼うのには、なかなかお金がかかるってことですねぇ~~!

ペットショップの店員さんは

『そこまでお金はかかりませんよぉ~』

みたいな営業トークをするかもしれませんが、そんなことはありません!

ちょっとでも体調を崩したら、医療費は相当かかるんですからねぇ・・・

経済的に苦しくなったから手放すといった無責任なことがないように、しっかりと覚悟の上でワンちゃんを飼ってくださいね。



可愛い可愛いチャコのためならエンヤコラで頑張るぞ~~!


【嬉しい訪問】


そうそう、昨日のことですが、Pet Hotel 11!のお客様、ネオくんのパパとママが、

『チューバッカに会いにきたよ~~~!』

って、お土産を持って遊びに寄ってくださいました。

チューバッカじゃないんだけど・・・(-_-;) ありがとうございました♪

ネオくんのパパはお料理番の元お仕事仲間で飲み仲間です。

お料理番が焼いたパンを、とっても美味しいって言ってくださり、いざとなったら駅前で移動販売でもするかー?!って盛り上がりました。

嗚呼 神さま、いざとなりませんよーに・・・・(合掌)



<今日のPet Hotel 11!>

苦いお薬もキライなシャンプーも頑張ってマース!

”ボス”と”なつ”には可愛がってもらってマース!

”なつ”のノゾキ趣味まで・・・

チャコはレクチャーされてすぐにマスター
天才だね(-_-;)

ビションフリーゼのパールくんは2回目の
お泊り 「よろしくね~♪」

パールくんがやってきたせいで、ちょっと昇格した
気分のフクくん(笑)へへ!ココのことはなんでも
ボクに訊いてよ!(ハイハイ)

ギャアアアーー!!
どうしてもドロボウさん(ひっつき草)に
顔を突っ込みたがるパールくん

ほ~~ら見てごら~ん!
三浦の大根軍団が元気に成長してるよー!
大根に負けないように整列だっ♪