2017年1月25日水曜日

老犬とペットホテル

ご利用いただいたお客様から、こんなご質問がありました。

「知り合いに15才の犬を飼っている人がいるんですけど、老犬ということで、ペットホテルにはどこも断られてしまうそうなんです。Pet Hotel 11!さんなら大丈夫かしら?」

なんでも老犬がいるために、ご夫婦がいつも別々に旅行に行かれるか、離れて暮らしているご家族がわざわざお留守番に来られているとのこと。

人間と同じく、昔に比べて寿命が延びている分、老犬の介護は飼い主さんにとって大きな問題になってきていますね。
愛犬にとって限られた時間だから、精一杯面倒をみてやりたい。
でも、自分たちにとっても限られた時間・・・たまには夫婦一緒にゆっくりと温泉にでも行って命の洗濯をしたい・・・

そういうことを、不謹慎だとかわがままだとか言う厳しい声も世間にはありますが、私はそうは思いません。
飼い主さんが介護に疲弊してストレスを溜めて、結果的にワンちゃんを疎ましく思ったり、辛くあたってしまったりすることよりも、安心して任せられる人にお任せして息抜きをする。
帰ってきたら、おりこうに待っていてくれた愛犬に感謝の気持ちと愛おしさが増して、また日々の介護に前向きに取り組める・・・
それが健全な形だと思います。

ですから、ペットホテルの理想としては、老犬であってもできる限り受け入れるべきだと考えています。

ただ、Pet Hotel 11!の規約にも明記してある通り、老犬のお預かりはやむなくお断りさせていただく場合もあります。

Pet Hotel 11!が、老犬のお預かりをお断りする場合・・・それは、

① 飼い主さんと私たちの信頼関係が築けていない
② ワンちゃんがPet Hotel 11!の環境に慣れていない
この2点が大きなカギとなります。

ずっとご家族として一緒に暮らしてきた大切なワンちゃんです。
老齢で、万が一のことがある可能性が若いワンちゃんよりはるかに高い上に、ご家族と離れて慣れない場所に居させられる不安やストレスが命取りとなるかもしれません・・・
多くのペットホテルが老犬をお断りする理由は、お世話が大変というだけでなく、こういう理由があるんですね。

けれども、老犬になる前から何度かお泊りしていて、よく知っているスタッフがいるホテルなら、ワンちゃんだって安心してくつろぐことができます。

飼い主さんがご自身の目で信頼できるペットホテルを選んで、オーナーやスタッフと納得いくまでお話し、人間関係を築けていれば、もし万が一が起きたとしても「きっと最後まできちんと面倒をみてくれたのだろう」と納得することができ、愛犬に対する罪悪感も軽くなることでしょう。

何があるかわからないから、動物病院の併設ホテルに預ける・・・
というのもひとつの選択肢です。
でも、一番大切なのは、ワンちゃんが慣れている、もっと言えば、ワンちゃんが「あのホテル好きだワン」と思っているペットホテルの存在です。

ご旅行や出張の予定が入って慌てて初めてホテルを探すのではなく、何も予定のない時に、何度かペットホテルに預けてみて、飼い主さんとワンちゃん双方が納得いく相性のいいホテルを見つけておくこと。
それはとても有意義なことです。


生きとし生けるものはすべて、生まれた時から死に向かって歩き出しています。
愛犬が悲しいことに亡くなってしまうのは100%確実です。
老犬よりは確率がかなり低いですが、若いワンちゃんにだって、そうなる可能性はゼロではありません。
ペットホテルに預けている間にその瞬間が訪れてしまうことになったとしても、飼い主さんが少しでも後悔しないために必要なこと・・・ぜひ考えてみてくださいね。



イタリアングレイハウンドの”ろいろ”くんがお泊りに来てくれました。
貴族の犬と言われている小型で気品漂うお姿ですが、とっても甘えん坊で可愛いです♪
1才でドキドキのペットホテル初体験です(^▽^)/
貴族によるブロッコリー畑のおさんぽ


あーあ、どーせボクは胴長短足ですよーだ!
(いや、胴長とかより顔かおーーっ!)
※モデルはいいんですけどカメラマンが悪いんです(;'∀')