2018年1月11日木曜日

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!④

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。



前回のブログに引き続き、災害時にワンちゃんとできるだけ快適に避難生活を送るための準備についてお話していきたいと思います。

今日は非常用持ち出し袋の中身について。

飼い主の皆さん!!

コレ、悩みますよねぇ~~!

真剣に想定すればするほど、アレも要るコレも必要って・・・まぁ~

増えるっ!!

キリがないっ!!

背負えるかーーいっ!!背負ったら圧死するわーいっ!!って量になる!

そして・・・

悩む割には一度準備してしまうと何年も中身を見直すことなく放置しがち(^-^;


ぜひ、この機会に一緒に考えて、実際に中身を点検してみてくださいね~。


【ワンコ連れのための非常用持ち出し品】


●衣替えの時期に!


これはもう、自戒の念を込めて書いております。

見直しするたびにあり得ないほど古い缶詰やら液漏れした乾電池やらと、使えない物が多い多い・・・(-_-;)

そこで、今回わたしがご提案したいのは

衣替えの時期に中身を点検すること

です。

非常用持ち出し袋の中身って、暑い季節に準備すると、やたらと塩飴とかイオン飲料みたいな熱中症対策グッズを多く入れがちなんですね。

当然、真冬に準備すると防寒グッズがメインになるのが人情ってもの。

真冬に被災して家を追われ、寒さに凍えながら非常用持ち出し袋を空けたら真っ先に出てきたのが冷えピタだったら泣きますよコレ!(ヒエヒエ~~~)

冬にはやっぱりホッカイロが入っているのが望ましい!


衣替えの季節に見直しを行うことで

・忘れにくい
・年に2回見直しできる
・季節に適したグッズを装備できる

という利点があるというワケです。


●厳選するコツ


非常時に背負ってみたら動けないほど重くて逃げ遅れた・・・ってコントかよ?!

ということにならないために、装備品は厳選しなくてはなりません。

わたしたちの場合はまず、

・一般的に「あったら便利」とされているモノ
・自分たちとペットにとって不可欠と思われるモノ

などを、あらゆる可能性をあーでもないこーでもないと楽しく話しながら、とりあえずぜ~んぶ並べてみます

そこから、現実的に持てるサイズまで、消去法で1点1点”戦力外通告”をしていきます。

考え方によっては、ほとんどの人が持っているモノは避難所で借りられちゃうかも・・・というのもアリかと思います(ラジオとかね)


●人間のモノよりペットのモノ


優先順位をふる時にわたしたちが考えたのは

人間用のグッズよりもペット用のグッズを優先させる

ってことです。

そう考える根拠は、東日本大震災熊本地震の際の救援物資の配送に関するニュースでした。

災害時には何よりも人命が優先されます。

言い換えれば、動物(ペット)は二の次になるということです。

このシリーズの①でもお話しましたが、

「人が飲む水もないのに犬に飲ませるんか?!」

というような言葉も非常時にはとび出すワケです・・・( ノД`)

【災害時】ワンちゃんと避難しよう!①


過去の大災害の時には、避難所に届けられる救援物資の中にペットフードやトイレットシートなどもありました。

けれども、それらペット用品を積んだトラックが”緊急車両”とは認められず、せっかく物資を積んで全国から被災地を目指して来ていたトラックがUターンせざるを得ないということが実際にあったんです。

人間向けの物資は避難所によっては持て余すほどあるのに、ペット用の物資はずいぶん日にちが経ってからでないと届かなかったという事例を踏まえて、

ペット優先だねっ!!

ってことになりました。

もちろん、飼い主さんが倒れてしまっては元も子もありませんが、身体が小さく体力も人間より小さいペットを守ってあげられるのは飼い主さんだけだということをどうぞお忘れなく・・・


●厳選グッズ


まず、参考として環境省が発行している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(一般飼主編)」に書かれている持ち出し品の事例を見てみましょう。


□ 療法食、薬(必要なペットには必ず用意)
□ 5日分以上のフードと水、食器
□ 予備の首輪、リード(伸びないもの)
□ 飼い主の連絡先やペットの情報を記録したもの
□ ペットシーツ、トイレ用品、洗濯ネット(猫の逃げだし防止など)、好きなおもちゃ、においのついたタオル、ブラシ、ガムテープ、新聞紙、ブランケット(ペットの体を包める大きさ)などもあると便利


なるほどなるほど~・・・ひとつひとつ見ていくと共に、個人的に追加したいモノなどについてお話していきますね。


◆療法食・薬


他の人には必要ないけれど、自分たちには必須というものの筆頭ですね。

先ほどもお話したように、ペットフードなどは配給を後回しにされてしまう上、配給されるようになったとしてもそこに療法食がある可能性はほぼ絶望的です。

熊本地震の際のアンケートを見ても、

「配給のフードには療法食がなく、一般のフードを食べさせていたため愛犬がお腹を壊して困った」

という声が挙がっています。

療法食でなければお腹を壊してしまうワンちゃんや、お薬が不可欠のワンちゃんには、優先的にそれらを多めに入れておく必要がありますね。


◆予備の首輪・リード


個人的には首輪は鑑札や迷子札がついた状態で常にワンちゃんに着けておくことをお勧めします。

ワンちゃんがお留守番中に災害に遭うこともありますし、普段の逸走時のことを考えても常時つけておくべきです。

伸縮しない丈夫なリードは荷物にひとつ入れておくといいですね。

ついでに言っちゃうと、伸縮リードは普段からお勧めしていません。


ロングリードの危険性について

もしも愛犬が咬傷事故を起こしたら・・・②




その他モロモロのグッズに関して、環境省の事例にあるもので

・わたしたちが不要と考えたモノ

・わたしたちが”あると便利”と考えたモノ


そして、環境省の事例にはないけど

・わたしたちは絶対入れます!ってモノ


について、次回お話したいと思います。



<今日のPet Hotel 11!>

チャコはもうボスを枕だと思っているの(^-^;
なんだかんだ言って仲良しね~♪

ボス「わーいボールボール~♪」

ボス「あ・・・・」

ボス「・・・・(-_-;)」

ボス「あの~・・・”なつ”がボール
返してくれな~~い!」
うそつけー!”なつ”が怖くて取りに行けない
だけでしょー(笑)

風は冷たいけどいいお天気♪
帰ったらチャコはシャンプーね~

チャコがシャンプーしている間・・・

お料理番にパラボラをつけられた”なつ”
たてがみをつけた女帝には
誰も近づけません(^-^;