2017年11月14日火曜日

保護犬が繋ぐ縁

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。


2週間前の茅ヶ崎での譲渡会から、我家の新しい家族になったチャコは、今月(2017年11月)の29日に避妊手術をすることに決まりました。

詳細はコチラをお読みください。


【祈りに似たお気持ち】


●三浦に天使が・・・!


本日、お預かりしていたパールくんをご自宅に送り届けた時のことです。

このブログを読んで下さっているパールくんの飼い主さんから、思いがけないご寄付をいただきました。

『おつりは要りませんので、チャコちゃんの医療費の足しと、KDPさん(保護団体)への寄付に使って下さい』

と・・・

て・・・天使や~!三浦に天使がいた~~~!

驚きと喜びと感謝の気持ちが、

『わたしはゴジラか?マーライオンか?』

ってくらい一気に溢れてしまい、自分がちゃんとお礼を申し上げられたか、記憶が曖昧でございます。

改めまして、パールくんの飼い主さんには、心からのお礼を申し上げたいと思います。

帰宅後、KDPさんには早速、飼い主さまのご意向をお伝えし、KDPさんが指定された方法でお届けする予定にしています。

本当にありがとうございました!

お気持ちはたいせつに遣わせていただきます。


●哀しい思い出


ご寄付を下さるにあたり、パールくんの飼い主さんは、亡くなった先代犬のお写真をわたしに見せて下さりながら、次のようなお話をしてくださいました。


「わたし、パールの前に2匹、保護犬を引き取って飼っていたんです。

そのうち1匹は、引き取ってすぐに避妊手術をしたんです。

手術はうまくいって、包帯グルグル巻き状態の時に面会に行った時にはなんでもなかったんです。

でも・・・その夜 電話が鳴って、容態が悪くなったって・・・それから2時間ほどで

『亡くなりました』

って言われたの。

原因はわからないって・・・納得できなかった・・・」


見せてくださったお写真は、避妊手術で亡くなったワンちゃんではない方の子のお写真でした。

そこには、前脚が1本ない、3本脚のとっても優しいお顔をした可愛いワンちゃんが写っていました。

「避妊手術で亡くなった子の写真がちょっと今出てこなくて・・・」

・・・と飼い主さん。

わたしは、飼い主さんにとってその思い出があまりに辛かったので、写真を奥の方にしまい込んでいらっしゃるのかもしれないと感じました。

と同時に、今月避妊手術を控えたチャコのことが、どうしても頭に浮かんでしまって、胸が締め付けられる思いでした。


●繋がった命が繋ぐもの


チャコを引き取ってからまだたった2週間ですが、チャコのお陰でたくさんの温かいご縁が繋がったり深まったりしているのを実感しています。

譲渡会で出会った方とのご縁はもちろん、今回のこと以外にも、チャコを心配して温かいお言葉をかけて下さる方も何人もいらっしゃいました。

犬好きな人や犬を飼っている人というのは、それだけで一気に距離が縮まり、仲良くなれてしまうようなところがありますよね?

それが、保護犬に関わっている人や保護犬を飼っている人になると、その親近感や同志のような気持ちが更に強くなるように思います。

そういう方たちがチャコにかけてくださるお言葉は、どれもチャコのことを我が子のように思って下さっていると思えるものばかりなのです。

今回、パールくんの飼い主さんがブログをお読みくださり、ご自身が亡くされた愛犬とチャコを重ねて、何かしてあげたいというお気持ちになられたのも、きっとそういうことなのだろうと思いました。


人間によって捨てられた保護犬が、

人間によって命を繋ぎ・・・

わたしたち人間の縁を繋げてくれている・・・


そう考えると、とっても不思議な気持ちになりますね。

でも、ひとつだけ確かなのは、チャコを家族の一員にすることができて、本当にしあわせだってことです♪


【避妊手術は必要?】


さて、パールくんの飼い主さんから伺ったお話のように、手術で不幸にも命を落としてしまうワンちゃんは、そう多くないものの・・・残念ながらゼロではありません。

これは人間でも同じことがいえますね。

病気を治療するための手術ではないワンちゃんの去勢や避妊手術については、賛否両論です。

ひと昔前、ほとんどの飼い犬は去勢や避妊手術をしていませんでしたしね。


反対される飼い主さんの意見は、おおむね次のような感じです。

・人間の都合で、病気でもない子にメスを入れるなんて可哀相

・簡単な手術とはいえ、死亡リスクがゼロとはいえない手術をあえてする気にならない

・動物として不自然。自然な姿でいさせてあげたい


また、去勢に関しては

・自分がされたら…と想像すると気絶しそうになる(男性のご意見)

避妊に関しては

・メスとして生まれたからには赤ちゃんを産ませてあげたい(女性の意見)


お客様からも、何度か

「去勢(避妊)した方がいいでしょうか?」

というご質問をいただくことがあります。

この件については、リスクもあることですし、基本的には飼い主さんのご判断というお答えにならざるを得ません。

「Pet Hotel 11!に言われて手術したら死んじゃったじゃないのー!」

ということも考えられるからですね(・_・;)

ただ、そういうリスクを解った上で、わたしならどうするか?ということならお話できます。


そこで、次回からは、ワンちゃんの去勢・避妊について、お庭番の考えをお話したいと思います。



<今日のPet Hotel 11!>


チャコ「ボスがぜんぜん遊んでくれないの!」

ああ・・・今ムリだねぇ(-_-;)
ボールにウットリ中だから~・・・

フクくん「なーんか面白いモンないかなぁ~…」

おっ♪

あったあった、オチリ~~~♪

おーい、パールく~ん!おうちに帰るよ~~!
「はぁ~~~~い!」


チャコのことを「チューバッカにも似てるけど
オスカーにも似てるよね!」という人がいますが・・・

ぜんっぜん似てませんから!!
ボスなんか、完全にとばっちり(笑)