2018年2月24日土曜日

パニックになると指示が耳に入らないワンちゃん⑤

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。




前回のブログに引き続いて、

「ウチの子は、普段は『マテ』ができるのにパニックになると指示が耳に入りません。そういう場合はどうすればいいのでしょう?」

というワンちゃんに、どのように対処していけばいいかを考えていきます。


パニック対策の大前提は、以下の通りでしたね?

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<パニック対策の大前提(復習)>

・パニックに陥った犬が指示を聞くことは不可能。パニックにさせない対応を!

・愛犬がパニックになる原因を把握しておくこと。

・愛犬が飼い主さんをリーダーだと認識していること。
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ワンちゃんをパニックにさせないために飼い主さんができる方法は以下の3つでしたね。

「回避法」「克服法」「対処法」

です。

回避法は説明が不要だと思いますので、克服法対処法について、内容を詳しくお話していきます。


【ワンちゃんのパニック克服法】


●苦手なものに慣らし、平気になってもらう


特定の音に怯えてパニックを起こしてしまうワンちゃんの克服法について、具体的にどのようにすればいいかを詳しくお話すると見せかけて

じ・つ・は・・・・

以前、このブログでこのことについては、大変具体的にお話しているんで~~す!

コレです→「特定の音に怯える③」

ぜひご一読くださいませ!


パニックの原因が”特定の音”以外のものでも、基本的にやり方は同じです。

ワンちゃんが苦手なものに、あえて何度も向き合わせることで、マヒしてしまうくらいに慣らしてしまうんですね。


ちょっと想像してみてください。

おばけ屋敷で、上からビヨヨ~~ン!!って生首が下りてきたら

「ギャアアアアーーッ!!」

ってパニックになりますね。

でも、何度も何度もその生首が

ビヨヨ~~ン!!ビヨヨ~~ン!!ビヨヨ~~ン!!ビヨヨ~~ン!!!

・・・って下りてきたらどうですか?

「ギャアアアーーッ!!」

「きゃああーっ!」

「きゃあ・・・」

「き・・・っって、もうエエわっ!!」(ザンザン♪)

ってなりますよね?

ま、そういうことです(←どういうこと?)


苦手な音に限らず、克服法を行う時に以下は共通です。


・飼い主さん自身が落ち着いて毅然とした態度でそばにいてあげること。

・パニックを起こしてもキケンがワンちゃん自身や周囲に及ばないよう、リードをつけて行うこと。

・周囲にあぶないものがない状態にしておくこと。

・苦手な状況でも、ワンちゃんが吠えたり暴れたりしないで落ち着いていられたら褒めちぎること。


ワンちゃんが完全に苦手な刺激に慣れてしまうまで、この訓練をくりかえし行いましょう。


更に、注意点とコツを付け加えるなら、


・ワンちゃんの体調がいい時に行いましょう。

・お散歩や運動などで、十分にエネルギーを発散した後の時間に訓練を行いましょう。


エネルギーが有り余っていると、パニックも派手なものになってしまいます。

お散歩や運動で十分に発散した後は、ワンちゃんが精神的に最も落ち着いてゆったりしている時なんです。



【ワンちゃんのパニック対処法】


●ぜひ覚えておきたい「対処法」


ワンちゃんがパニックになる原因を克服してしまうのが一番ですが、克服させるほどに繰り返し苦手な状況を作るのが現実的に難しい場合もありますね。

たとえば、お散歩でたまーにすれ違う特定のワンちゃんを怖がってパニックになる場合などは、

「あのぅ・・ウチの子がパニックになるのを克服させたいので、何度も何度も向こうからこちらに歩いて来てはいただけませんか~~?」

なーんて、なかなか頼めません。

そういう場合はこの「対処法」をぜひお試しください。

もちろん、克服したかったけれど、克服までは至らなかったというワンちゃんにも有効な方法です。

もっと言えば、今まで飼い主さんが気づかなかった”何か”に突然愛犬が怯えてパニックになりそうな場面に出くわした時にも、この「対処法」をしっかり身に着けておくことで、問題が大きくなるのを防ぐこともできます。

つまり、この「対処法」ある意味オールマイティーなんです。


●一貫性のある対応を!


アナタは、興奮してしまった愛犬を落ち着かせたい時に、どんなコマンドを使っていますか?

実際、お散歩をしている時にギャンギャン吠えてしまうワンちゃんの飼い主さんを見ていると、コマンドらしきコマンドを使っている人はあまり多くありません。


「コラ!」「ダメッ!」「〇〇!(名前)」「NO!」「いけないっ!」「あ~~も~~~う!」「すみませ~~ん!(周囲の人に)」


などと、色々な言葉をかけながらグイグイとリードを引いている方がほとんどです。

きちんとコマンドを使っている場合でも、よくて

「オスワリ」「マテ」

でしょうか。

ま、ワンちゃんが従っているのを見ることはほとんどありませんが・・・(-_-;)


まず、ワンちゃんが困った行動をするのをやめさせるコマンドを統一しましょう。

そして、余計なことを言わずに、落ち着いてそのコマンドだけを発するようにして下さい。


●お勧めは「フセ」と「マテ」


パニックになってしまうワンちゃんに、どうしてもコレだけは覚えさせておいた方がいいと思うコマンドは

「フセ」と「マテ」

です。

Pet Hotel 11!でお預かりするワンちゃんを見ていて感じるのですが、

「オスワリ」はほとんどのワンちゃんができます。

「オテ」も、言ってもないのにごはんの前に大慌てでやってくれるワンちゃんがいます(笑)

「マテ」もわりとできるワンちゃんが多いです。

問題は「フセ」

意外と「フセ」ができないワンちゃんが多いんですね。


個人的に、競技などに出場するワンちゃん以外は、むしろ「オスワリ」ができなくてもいいから「フセ」の方を覚えさせた方がいいと思っているくらいです。


どうして「フセ」を教えることをお勧めするかというお話をしたいのですが、長くなってしまうので、次回にしたいと思いま~す!




<今日のPet Hotel 11!>

Rちゃん、お散歩でもワンワンをガマンして、
おりこうに歩けました!エラーイ(^▽^)/

Sくん、朝も夕方もいいウンチをして、大きなAくんと
ずーーーっと寄り添って仲良くしていました。
エラーーイ(^▽^)/

なつ・・・Aくんをガン見しすぎ(-_-;)
大仏さんじゃーないんだからね・・・
Cくん、お庭遊びしてま~す!



ワチャワチャワチャワチャ

海は初めてなんだって!
興味津々だったね(^▽^)

我が家にやってきてもうすぐ3か月になるチャコ。
現在「フセ」の練習中でーーす!

ワカメの季節になりました♪
朝採れならぬ「朝拾いワカメ」
ショウガ醤油でいただくと、歯ごたえがシャキシャキして
もうやめられない止まらない!